2012.05.21 毛糸で布作り・応用(上級)編

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手おり(小)を使って、もっと目の細かな布が作れないかなーと考えて、
ちょっとやってみたら、思った以上に上手く出来ました。
写真の左、赤い布は普通の方法で織ったもの、右の青い布が今回織ったものです。
縦糸の間隔が細かくなり、布の目が細かくなっているのがお分かりでしょうか?
普通の織りかたはこちらでご紹介していますので、どうぞご覧下さい。
「普通の織りかた」をじゅうぶんマスターしたら、こちらにも挑戦してみて下さい。
(今回の方法は大人向けです。お子さんに勧めたいときは、まずは大人の方が織ってみてからご検討くださいね。)

今回の縦糸の始末の仕方は、「房あり」です。
こちらは「普通の織りかた」に応用できます。「たて糸を縮める」よりも簡単ですので、お子さんと一緒の時はこちらのほうが遊びやすいかもしれません。

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まず、縦糸を張ります。端の始末の方法は「普通の織りかた」と同じです。
大きく異なるのは、縦糸の張り方です。普通の張り方では、隣に隣にと進んでいきますが、今回は、先ほど出てきたところと同じところに帰ります。
そして、次のところへと進んでいきます。
ひとつの溝から2本ずつ縦糸が出ることになります。

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もちろん、向こう側の溝も同じように掛けていきますよ。写真と文章では上手く伝えるのが難しいですね。写真をよぉーくご覧下さい。

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「ひ」の掛け方も、今回は上級編です。端を「ひきとけ結び」で始めるのは同じです。

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「ひ」の上下(左右)の切り込みに対して、「八の字」になるように毛糸を掛けていきます。
イメージとしては、片側の切り込みの「裏」から毛糸をかければ、もう片方も「裏」から毛糸をかけます。

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毛糸は「ひ」の中央ではなく、片側にたまっていきます。

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ある程度巻けたら、反対側にも同じように巻きます。
この方法だったら、「ひ」の中央に巻きつけるよりも、たくさんの毛糸を巻くことができます。
それでも、あまりたくさん巻きつけすぎると、織りにくくなりますから注意して下さいね。

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あとは普通の織りかたと同じように織っていきます。
今回は縦糸の端を結んで「房」を作りますから、いきなり本体の下の方から織りはじめません。
写真のように5㎝くらいの厚紙を挟んでおくと、布の織り初めがそろってきれいに仕上がります。
(あ、もちろん、紙をまず挟んでから、横糸を織りはじめるのですよ!紙も「ひ」と同じように、縦糸に対して、上・下・上・下と規則的に挟んでおくと、織りはじめが織りやすいです。)

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好みの長さに織りおわったら、いよいよ端の始末です。
まず、最初に挟んでおいた紙を抜きます。

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手前側の縦糸から結んでいきましょう。まず端の縦糸を織り機の本体から外し、2本ずつ(好みによって4本ずつ)一緒に結びます。結び目がなるべく布に近いところで止まるように、結び目を指で押さえて、毛糸を一緒にゆっくりひっぱります。
布は本体に固定したまま、順番に結ぶところだけ外すと作業がしやすいですよ。

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手前を全部結んだ様子。横糸の端も、縦糸と一緒に結びこんでしまいましょう。
縦糸の張り方によって、端だけ1本余ってしまう場合は、3本一緒に結びます。

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手前が済んだら、同じように向こう側も結んでいきます。こちらも、横糸の最後はどちらかの端と一緒に結んでしまいましょう。

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最後に針金を外します。手前のねじを完全に外して、向こう側からそーっと抜きます。
針金を抜いたその手で、ねじを締めなおし、本体に固定しておきましょう。
そうすると、針金をなくすことがありません。

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最後に糸の端を好きな長さに切れば出来上がりです。
お疲れさま!!!

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