2020.09.04 ミカンちゃんの今月のローズウインドウ67

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キンダーリープつうしん第162号(2020年9月)に掲載のローズウインドウ『闇の中から』作成例です。大枠を使います。
ちょっと早めのハロインデザインです。いつもは「好きな色で作ってみてくださいね」とご案内することも多いのですが、今回ばかりは指定の色を使ったほうがよさそうです。秋の夜を思わせる「チャコール」、怪しい雰囲気を醸し出す「ローズ」、ポップな印象を与える「レモン」が何とも言えないですね。
今回は(の)が挑戦しました。工夫ポイントを後ろのほうに載せておきますね。

初めて作る方は、ミカンちゃんのブログをご参考にしてください。
・紙をおるところまではこちらから。
・パターンをうつして仕上げるところまではこちらから。

材料はキンダーリープでも販売しております。
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チャコール(こげ茶)を使うのは初めてのような気がします。
もう色を見た時からわかっていました。これは鉛筆の線が見えない。
なんとかがんばってペーパーに直接写すことができたとしても、切っているうちにどこを切っていいかがわからなくなるのが目に見えるようでしたので、今回はちょっと別の方法をとることにしました。それが型紙を別に作る方法です。
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本来ならば、ペーパーに直接パターンを写すところを別の紙に写して、その紙ごと切り抜く方法です。これだと線を見失うことはありません。
以前に見えづらい色だけこの方法をとったところ、微妙にほかの色とずれてしまったことがありました。ですので今回は、「レモン」や「ローズ」も同じように型紙をとりました。
型紙はローズウインドウペーパーのホワイトなどでもいいのですが、型紙がある程度しっかりしていたほうが切りやすいように思います。今回はコピー用紙を使いました。(メモ用紙を使うことも多いです。)そして、型紙はゼムクリップなどでとめておくとずれずに済みます。型紙の枠線と、実際のペーパーの枠線を合わせることもお忘れなく。

それから、
今回のパターンは湾曲した曲線が多いように思います。「なんだか難しそうでぜったいムリ!」と思いませんでしたか?ちょっとしたコツでとても切りやすくなりますよ。
今回のパターン「レモン」の「わ」にある部分でご説明しましょう。
ちょっととんがった風に切り落とさなければなりません。
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①のほうからはさみをいれて、ぐるっと回転させて切り進める・・・これではとんがりがつぶれてしまいそうです。
図のように①からはさみを入れたら、いったんはさみを抜いて、②のように切り進めるときれいにとんがって切り落とすことができます。パターンののついたところはどうせ捨ててしまう部分です。きれいに残す必要はありません。
ちょっと切りにくいな、この部分邪魔だなと思ったら、どんどん「切り刻んで」残るところがきれいになるような道筋を考えてみましょう。
この方法はなにも今回に限ったことではありません。いつもこのように心掛けていると自然とその方法をとるようになりますよ。
切り落とすときのコツです。一番先の部分に鋏の先端が当たるように構えて、思い切って「ぱちん」と切り落としてみてください。結構爽快感を味わえます。
ちょっと失敗してくっついてしまっても、決して指で引っ張ってはいけません。はさみの先で切り落とすようにしましょう。紙は案外丈夫ですので、指で引っ張ると別の部分が避けて破けてしまうこともあります。
(実は今回の作品例でやっちゃった部分があります。それはチャコールの十字架の部分。一部の十字架がちょっと破れて形がいびつになりました。ただ今回のパターンではそれが味になって活きています...。)

今回の「ハロイン」柄。とてもかわいくて<おたる本店><マルヤマクラス店>の両店舗で飾れるように同じ作品を同じ色で2ケ作りました。来月号は『もうひとつ図案(難しめ)』との予告が出ています。楽しみですね!!
みなさまもぜひお家で作ってみてくださいね。(の)

追加:今回の作成過程で面白かったのは、紙を広げた後にファイルで挟んで伸ばすとき。静電気でこうもりの羽がパタパタ動いてそれはそれはかわいかったのです。ちょっと折れ癖がついて、仕上げた時にズレが大きくなったところもありますがまあご愛敬。怪しげなこうもりの影、ということでいいことにしました。
それから、この記事を書くまでは「今回色はこの配色以外は合わないなあ」と思っていましたが、いやいやほかの色でもありかも、と思うようになりました。みなさんはぜひ「ご自分の色」みつめてみてくださいね。私も家用にもう一つ、別の配色で作ろうかなあと思い始めています。

カテゴリ:ローズウインドウ講座